「Kingdom」
「Kingdom」
新しいコレクション、新しい美学、新しい時代。
リカルド・ティッシのバーバリーデビューコレクション、2019年春夏をご紹介します。ランウェイで発表されたアイテムを、6人の写真家が撮影。リカルドの新しいビジョンをそれぞれの視点から解釈しました。
リカルド・ティッシは「Kingdom」コレクションで、レディ&ガール、ジェントルマン&ボーイという4つの特徴的なキャラクターを導入。各キャラクターとさまざまなシーンを念頭に一連のアイテムをデザインしました。
レディライクなプリーツスカート、首元にボウタイをあしらったブラウスが、コルセットや、プリントを施したストリートウェア、シアーなレースドレスと並びます。メンズウェアでは、サヴィル・ロウにインスパイアされた新しいイングリッシュフィットのスーツをはじめとするエレガントなテーラリングが、若々しくボーイッシュなシルエット、大胆なパターンやプリントと隣り合います。
「私にとってバーバリーの最大の魅力は、世代にとらわれることなくあらゆる人にアピールする点です。バーバリーでの初めてのキャンペーンでは、その多様な魅力や歴史を複数のコラボレーターと共に表現しようと考えました。様々な文化、そしてイギリス人のみならず世界中の人々に支持されている素晴らしさを表現したかったのです。」
リカルド・ティッシ
パート1:
ニック・ナイトによるストーリー
リカルド・ティッシとのコラボレーションにおいて、英国人写真家で映像作家のニック・ナイトは「レディ」の美学を捉え、彼女のキャラクターを掘り下げて探求しています。ベージュを基調とする彼女の家。英国人アーティスト、ジェニー・サヴィルの作品をはじめとするアートコレクション。そしてもちろん、彼女のスタイリング方法。シューズからバッグ、スカーフを結んだシニヨンまで、あらゆる要素に気を配っています。
「私は長年リカルドの仕事に興味を惹かれ、尊敬してきました。彼は類まれでエレガントなビジョンの持ち主です」
ニック・ナイト
パート2:
ダンコ・シュタイナーによるストーリー
写真家、映像作家でアメリカ版『ヴォーグ』の元デザインディレクターのダンコ・シュタイナーは、新バーバリーロゴ、バーバリーベージュ、トーマス・バーバリー モノグラムとアイコンストライプといったバーバリーのシンボルをフィーチャーし、まるで映画のような作品にまとめ上げました。
「コレクションのインスピレーションとなった要素を分解し、リカルドのバーバリーを象徴する新しいものを生み出すのは、非常に興味深い作業でした」
ダンコ・シュタイナー
メタリックフリンジをあしらったコルセットトップス
モデル:クラウディア
パート3:
ユーゴ・コントによるストーリー
写真家のユーゴ・コントは、リカルド・ティッシのランウェイバッグのエレガントなポートレートを撮影しました。「TBバッグ」は、トーマス・バーバリー モノグラムの金具が特徴的。モノグラムはリカルド・ティッシと英国人デザイナーのピーター・サヴィルが、バーバリーの創業者を記念して生み出しました。
開け閉めできる、箱のような見た目の「キューブ」。バーバリーのヴィンテージチェックに由来する新しいパターン、アイコンストライプをフィーチャーしました。
パート4:
ピーター・ランガーによるストーリー
ベルリンを拠点とする写真家のピーター・ランガーは、構造的な静物写真を介してストーリーを物語ります。リカルド・ティッシがバーバリーに加わった当初、アーカイブで見つけたイメージをインスピレーションとしました。ユニークな構図を採用し、コレクションのキーアイテムに光を当てます。自転車のチェーンにインスパイアされたストラップ付きのアンブレラホルスター、そしてジェントルマン向けのバーバリーの新たな定番、シャツとネクタイのツインセットをフィーチャーしました。
「バーバリーの伝説的なヘリテージを、コンテンポラリーな瞬間に翻案するのはエキサイティングな試みでした」
ピーター・ランガー
パート5:
コリン・ドッジソンによるストーリー
カリフォルニア在住の写真家コリン・ドッジソンは、落ち着きのある洗練されたレディをベージュの世界に置き、エモーショナルなレンズを通して見つめます。ソサエティスカーフをあしらったテーラリングをまとう、気品あふれる彼女。スカーフは、アーカイブに残るバーバリーフレグランスの広告にインスパイアされました。
「写真を見る人が、新作コレクションがどのようなものなのか感じ取ることができればと思います」
コリン・ドッジソン
パート6:
レティ・シュミッタロウによるストーリー
スウェーデン系イギリス人写真家、レティ・シュミッタロウ。バーバリーボーイ&ガールの大胆なエネルギーをとらえました。
コレクションを提示すると同時に、若々しく、あるがままで怖いもの知らずの若い世代のスピリットや気分を描き出すファッションストーリー。アイロニカルに取り入れられたシェイクスピアの引用や、交通機関の切符のプリントをはじめ、ロンドンの街に由来するインスピレーションに注目です。ブラック、ホワイト、レッド、ピスタチオ、そしてベージュという新しいハウスカラーを中心に構成しました。
「バーバリーでの最初のコレクションを計画し始めた当初、私は旅についてよく考えていました。卒業コレクションを発表してから20年ぶりにロンドンに戻ってきたこと。そして、長い道のりを歩んできたこと。また、私自身が最初にデザイナーを夢見た都市、ロンドンの変貌ぶりにもインスパイアされました」
リカルド・ティッシ